物干しネタPart3最終章
私は今も人から言わせれば引きこもり生活^^;
でも、こんなのは冗談で
昔、本気でかなり引きこもった時期があった。
朝から晩まで、目が覚めた瞬間からお酒を飲み、吐いては飲み・・・
ご飯もほとんど食べず・・・食べても自分の部屋で誰とも顔を合わさず
部屋から出るのはトイレかお風呂の時だけ・・・
いわゆるノイローゼ・・・心の病気だった頃がありました。
そんな私、晩御飯で食べない残ったおかずを物干しから捨ててました。
最初は、下に降りるのが面倒くさいという理由だった。
ある日、その捨てたものが翌日には消える・・・という現象に気付きました。
ネコとか、鳥だろうと思っていました。
(そんなんしてるから、鳩が住み着いたんだろうけど^^;)
そんなある日の夜・・・
いつものようにおかずを捨てようと物干しに出ると
何かが動いた。
恐ろしく・・・速いスピードで・・・消えた。
な、な、何?と驚いて、
懐中電灯を探し、逃げたほうへ向けるとキラッ
と光る2つの目。
体は見えなかったものの・・・
"・・・なんだ、ネコかぁ~" と・・・特に気にする事無く、翌日もその翌日も
いつものように捨てた。
そんなまたある日の夜・・・
いつものように捨てようと物干しに出て、捨てた後、のんびりとタバコを吸っていると
その生物が、そーーーーーっと近づいて来た。
暗闇の中・・・光る目だけが・・・近づいて来る。
私も何気に息を潜めて、その様子をじーーーーーっと見てた。
で、
近づくにつれ
それが
どうやら
ネコじゃない
動きが
違うよな・・・
えっと
あれ?
ってか
お前は・・・
一体・・・
何者?
でっかい
リス?
違うな
・・・なんか
細長くね?
未知との遭遇だよ。
けど、顔が可愛いじゃないか・・・
・・・・・・・・・・・・・
何て言う生き物か、わからないけど可愛いじゃん
・・・って訳で、私はその生物の正体を追求する事無く
名前をつけ、その日から餌付けに励んだ。
捨てる餌の近くに腰を下ろし、近付いて来る様子を眺め、
時には手で餌を、顔の近くまでやれるまでになった。
こうなると、ペット♪友達だ♪
毎日同じ時間に、私を待つその様子に胸がときめいた。
そんな事を数ヶ月続けただろうか・・・
私が旅行で数日家を空けた時、母親が私の部屋の掃除に入り
物干しの戸を開けたまま、掃除に没頭していると・・・
何か気配を感じたらしい。
その方向に目をやった母親・・・気絶しそうになったらしい。
部屋の中に入ってきた
私のペット
イタチ?!
母親は、とりあえず状況が飲み込めないまま部屋から追い払おうと必死。
ところがイタチ君・・・いつも優しい飼い主?と違うじゃねぇ~か!と
・・・攻撃的なその態度に慌てた。
さんざん部屋中を逃げ回り、おまけにさいごに屁までこいて逃げたらしい。
イタチの最大の武器「
屁」
とにかくその場を何とかしのいだ母親、すぐに私の仕業と気付く。
その頃、そんな事が起こってると知らない私。
暢気に帰宅して、父親に一喝された。
動物嫌いのオカンとは違い、動物好きのオトンは、苦笑しながら
「あほか!お前は!・・・臭いわ、もう大変やったんやぞ!」
・・・と、餌付け禁止令発令。
・・・へぇ~あれがイタチという生き物だったのか・・・
それにしても可哀想な事しちゃったな・・・きっとお腹空いてどうしようもなくなって
部屋まで入ったんだ・・・
そして、その夜もその翌日も、その後二度とイタチ君に会える事はなかった。
よっぽど怖い思いをしたんだろう・・・そう思うと切なくなった。
それにしても都会の真ん中に、イタチが住んでいたその事実に
オトンも驚き、オカンも驚きましたとさ。
物干しネタ/完
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