右のフレーム見れないのは私だけですか?
さて
うちのオトンは、オトンのオトン(じいちゃん)を戦争で亡くし
ばぁちゃんの田舎、兵庫県と岡山の境目あたりで中学まで育ち
その後高校から京都に出てきたらしい。
田舎には、私も小さい頃よく遊びに行った。
今はもうばぁちゃんも長男の家がある岐阜県に引っ越したので
もう田舎はないんだけど。
私が生まれ育った街には、田舎のような川も田んぼも、畑もない。
鴨川の傍ではあったけど・・・
家の並びにはピンサロという・・・何とも環境の悪いネオン街の一角に
ばぁちゃんのやってる洋服屋・・・それが私の家だった。
そんな環境だったので、親は見栄を張り私立の小学校へ入れたのだ。
近くに友達も居なかったから、友達と砂にまみれて遊んだという記憶は全くない。
だけど田舎へ帰ると、虫かごや網を持って山へ行ったり
川へ行ったり、都会では経験できないような遊びを一杯満喫した。
魚も虫もカエルもヘビも平気で触れた。
男子の間で
カエルの口に爆竹詰めて爆破するような遊びが流行った。
私も面白がって参加してた。
近所のおっちゃんが
「お~い!」って呼ぶので行ってみると、自分の腕程の蛇が
穴に入ろうとしているのを、おっちゃんが自転車で踏ん付けて妨害してた。
おっちゃんは私を驚かせたかったらしいけど・・・それを見た私は
おっちゃんを押しのけ、そのヘビを引っ張り出そうと
掴んで引っ張った。
それを見たおっちゃんは慌てた。
「そのヘビは毒があるからあかん!」と声を上げた。
それでもヘビを掴んで離さない私を、おっちゃん必死で止めた。
子供の腕の太さほどあるヘビの力に、私の力が勝つ事もなく、
あえなく負けて、ヘビは穴へ逃げていった。
ホッと胸を撫で下ろすおっちゃんの横で、
私は今度会ったら逃がさないぞ!と誓ってた。
翌日、この話は田舎中に回り、私は「ヘビを素手で掴んで離さない子」と
一躍有名人
大人になっても田舎へ行くと「あの時ヘビ掴んだ子」と呼ばれてた(笑)