私の家には小さい時からいつも何かペットがいた。
オトンが動物好きだったからだと思う。
犬・インコ・ワニ・金魚・カメ・スズメ・文鳥・カブトムシ・鈴虫・クワガタ・ニワトリ
などなど。
中でも私が一番印象に残ってるのは、ニワトリ。
・・・と言っても、ちょっと微妙。
小学校くらいだったか、家族でよく行っていたとある有名な鳥料理専門のお店。
ある日そのお店のご主人から2匹のヒヨコをもらってきたオトン。
普通の夜店で売ってるようなヒヨコではなくて
そう、白いニワトリではなくて・・・茶色い卵を産む高級ニワトリに育つヒヨコ(笑)
そのヒヨコのお世話係はもちろん私です。ハイ。
名前を「チビ」と「レオ」と名付け、最初は普通の鳥かごで飼っていました。
日に日に大きくなり、そろそろかごでは手狭になってきたので、知り合いに
ベビーベットを譲ってもらい、解体して、鳥小屋を作りました。
茶色い卵を産むその日を
ワクワク
「コケッ」「コケッ」っと鳴く姿に目を細め、
いつになったら「コケッコッコ~」と鳴くのかな~と、楽しみにして
大事に大事に育てていた・・・
そんなある日の朝。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
あれ?
何か・・・変です。
1匹・・・
動きません。
よく見ると
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
チビの頭が
ありません。
・・・・・・・・
・・・・・・・・
何が起こった?
私の作った鳥小屋はベビーベットで作った・・・
柵と柵の間は、ちょうど鳥が顔を出せる程度の隙間でした。
その柵の間から顔を出したであろうチビの首を
何者かが・・・
食った。
残ったのは
胴体のみ。
虐殺です。
泣きました。
落ち込みました。
お墓を作り、残ったチビの胴体を埋めました。
相方が居なくなったレオはどこかとても寂しそうでした。
鳥小屋を作り直し、今度は顔を出せない隙間にしました。
そんなまたある日
・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・
あれ?
レオが居ません。
どこにも
姿がありません。
何で?
家族で探し回ります。
すると
しばらくして
オトンが
何かを
ぶらさげて
戻ってきました。
その手にあるモノを見た私は
気を失いそうになりました。
頭と足だけが残った
レオの無残な姿でした。
何で?
オトンは言いました。
「多分・・・これは・・・猫とかじゃなく、イタチだな・・・」
・・・・イ・タ・チ
この前餌付けたイタチの話を書きましたが、この時の私はイタチの存在を
知らなかったし、見た事もない。
そのイタチという動物にメラメラと憎しみを持った小学生の私・・・
なのに・・・大人になって暢気にイタチを餌付けてたという・・・お馬鹿ちゃん。
イタチはかなり細い隙間でも通れるらしい。
だから、レオも餌食になったという結論に至った。
結局、茶色の卵を食することは出来なかったけど、
この出来事は、小さかった私の心に深く刻まれた
とても悲しいペットとのお別れになったのであった。
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